私たちサイエンスアーツのサービスの物語は、一つの家庭から始まりました。開発者の父親はPCでスムーズにメールを打てたものの、スマートフォンではその簡単な作業さえも苦労している姿がありました。時代はスマホが主流になり、テクノロジーが進化する一方で、なぜ人々にとって基本的なコミュニケーションがこれほど難しくなってしまったのか。
その光景を見た開発者は、「誰でも簡単に、ストレスなくコミュニケーションできるツールを作りたい」と決意し、ここから私たちの挑戦が始まったのです。
当時、スマートフォンを無線機の代わりに使うというアイデアは、業界から一蹴されました。「スマホでは現場で必要な品質や信頼性を満たせない」「無線機の代わりにはならない」と、多くの批判がありました。それでも開発者は信じていました。通信技術は3GからLTE、そして4G、5Gへと進化していく中で、必ずスマホが現場の主要なコミュニケーションツールになると。
そして、現場の人々のコミュニケーション方法を広げることができると確信していたのです。この信念のもと、サイエンスアーツはわずか3名のチームで再スタートを切り、次なる挑戦へと進んでいきました。
航空会社様との出会いが、その転機でした。航空会社様のフロントラインワーカーたちは、安全と安心を守るために、即座に情報を共有することが何よりも重要であることを私たちに教えてくれました。しかし、その一方で、彼らは軽く、持ち物を少なくしたいという夢を持っていました。これまでの現場では、無線機や専用機、携帯電話、紙の資料など、様々なツールを持ち歩くのが当たり前でしたが、彼らはシンプルかつ効率的なソリューションを求めていたのです。
スマホを無線機にするという考えは、様々な疑問や不安と向き合うことになりました。音声品質は大丈夫なのか?バッテリーは持つのか?騒音下での通話は可能なのか?そしてそもそも、なぜ変える必要があるのか?これらの課題に私たちは一つひとつ真摯に取り組み、現場が本当に必要としているコミュニケーションツールを開発していきました。
そして、航空会社様に導入が決まりました。大手の競合サービスも比較に上がるなかで、8人の従業員しかいなかった、小さな会社である弊社のサービスやその対応を評価いただいたのです。
国内特許を取得し、グループ間でのリアルタイムな音声コミュニケーションが可能になりました。さらに同年9月には、一斉データ通信における映像配信技術の特許も取得し、現場のニーズに応える新たなサービスの提供が実現しました。
私たちのサービスの革新は止まりません。2019年には音声のテキスト化やトランシーバー翻訳機能をリリースし、2020年にはライブキャスト機能を追加しました。これにより、現場の情報共有の手段は音声に留まらず、映像やデータを駆使した包括的なコミュニケーションツールへと進化しました。
Buddycomサービスは、単なる無線機ではなく、現場のフロントラインワーカーたちを支えるデジタルコミュニケーションプラットフォームとしての地位を確立したのです。
この上場は、現場の声を常に大切にし、現実の課題と真摯に向き合ってきた成果でした。そして2023年には、Buddycomサービスは国内でシェアNo.1の音声・映像コミュニケーションツールとなり、名実ともにフロントワーカー支援業界のリーダーとなりました。
サイエンスアーツは、これからも進化を続けていきます。生成AIを活用した現場支援や、API連携によるエコシステムの構築を通じて、さらなる効率化とイノベーションを目指します。私たちが描く未来は、フロントラインワーカーが国や言語の壁を越えて、どこにいても瞬時にコミュニケーションできる世界です。彼らが安心して仕事に集中できるインフラを提供し、働くことがより豊かで、笑顔あふれるものにするために、私たちはその挑戦を止めることはありません。
サイエンスアーツでは、一緒に「挑戦」する仲間を求めています。ビジネス・プロダクト・コーポレートの様々な職種で採用を強化中です。募集要項をぜひご覧ください。
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